こんにちは。
今回はリクエストをいただいた内容です。
『生地の水通し』について
お裁縫を始めた頃は生地の水通しのことを知らずに、手芸屋さんで購入した生地をそのまま裁断して縫って、後で洗濯をして色落ち+歪みで残念なことになった思い出があります…
そんな残念な思いをしないために地直し・水通しはしておく方が良いと思いますよ!
私流のやり方ですが、参考にしていただければと思います☺
地直し・水通しとは?
そもそも、『地直し』、『水通し』って何?
って思われている方もいるかもしれませんので…
『地直し』は、作品作りを始める前に生地のゆがみを整えることをいいます。
生地によっては織りが歪んでしまっているものもあるので、そのまま作品を作ると形が歪んでしまう可能性があるので、織りの目を整えから作るときれいに作ることができます。
『水通し』は、地直しの方法の一つです。
生地によっては洗濯をすると縮んだり色落ちするものもあるので、作品作りの前に水に浸けてあらかじめ生地を縮めてしまうことでそれを防ぐという目的があります。
水通しが必要な場合は?
生地の水通しは、お洗濯をする洋服やよく汚れそうな通園・通学グッズなどを作られる場合はしておく方が良いと思います。
洗濯をして歪んでしまったり、色落ちしてしまうは避けたいですよね…
「バッグやポーチを作る時は水通しは必要?」と質問をいただくこともありましたが、汚れた時に洗濯をしたいと思われている場合は水通しをしておく方が良いと思います。
縮みのほとんどない生地の場合は「水通し不要」などと販売店が記載されている場合があります。そういったものは水通しはしなくても良いと思いますが、簡単な地直しをしておくとより安心して作れると思います。
簡単に生地を地直ししたい場合は、霧吹きなどでしっとりするくらいに生地を湿らせてアイロンで整えるだけでも良いと思います。
水通しのやり方
いつも私がやっている水通しのやり方をまとめましたので、参考にしてください。
他にもYoutubeなどで探すと、いろんな方が水通しのやり方を説明されているので、いろんな方のやり方を参考にして自分のやりやすい方法でしていただくと良いと思います☺
①水に浸ける
バケツ・たらい・洗面器などに水を入れて生地を浸けます。
水の温度は本などには特に記載がないと思いますが、私はちょっとぬるめにしています。いつも洗濯はお湯も入れて洗っているので、洗濯するときに縮んでしまわないようにあらかじめぬるめのお湯で水通しをしています。
私は生地幅×1~1.5mくらいの大きさの生地なら洗面器でやります。
よく「じゃばらにたたんで浸ける」と言われるのですが、たたんだまま水に浸けるとたまに折った内側が濡れていないことがあったので私はあえて畳まずに全体に水が染み込むように水に浸けています。
地の目が歪まない程度に水に浸ければ良いと思います。
大きい生地の場合は洗面器に入らないので洗面台に水を溜めて付けています。3mくらいの生地でも1枚ならこちらでできていますよ(^^)
洗面台に入らない生地の場合は洗濯機に水を溜めてその中に浸けています(笑)
水に浸ける時間は最低でも1時間は浸けた方が良いと思います。
②軽く脱水して陰干し
十分に水に浸けた後は軽く脱水します。
私は洗濯機で30秒~1分ほどだけ脱水しています。脱水しすぎると生地シワになってしまうことがあるので…
小さいカットクロスの場合は、手でプレスするように脱水すると良いと思います。
雑巾絞りのように生地をねじってしまうと地の目が歪んでしまうことがあるのでご注意を。
その後、生地をまっすぐの状態で陰干ししてください。
日光に当たると生地が変色してしまう恐れもあるので、日陰に干してくださいね。
この生地が濡れているときに、歪みを整えてできるだけきれいにまっすぐ干すようにしてください。
できれば地の目の方向も気を付けて干す方が生地が伸びてしまう心配もないと思います。
洗濯物を干すラックなどがある場合は、そういったところに干していただくと良いと思います。私の家にはないので、2階の廊下の壁(手すり?)に干していることが多いです(^^;)
夜に干す場合は、日に当たる心配がないのでベランダの物干し竿に干しています。
③生乾きの状態でアイロンで整える
生地が完全に乾ききる前にアイロンで生地をきれいに整えます。
生地に適度に水分が残っているので、ドライアイロンだけできれいに生地が伸びてくれます。
この時に生地の歪みがある場合はきれいに歪みを整えながらアイロンをあててください。
地直しができた生地をすぐに使わない時は、できるだけ生地に折り目がつかないようにかけて置いておくと良いと思いますよ。
生地を購入してすぐに作品作りをしたいという方も多いと思いますが、ちょっとしたひと手間できれいな作品が作れると思います。
少し面倒に思われる方もいるかもしれませんが、参考に水通しをしてみてくださいね。